カルニチンとは
カルニチンとは
カルニチンはアミノ酸の一種で、
筋肉細胞に多く存在しており、脂質の代謝に必要不可欠な成分です。
カルニチンは、1905年にロシアの研究者によって、
筋肉中の多く含まれる成分として発見されました。
カルニチンは骨格筋を中心に、肝臓、腎臓、
心臓、脳などに含まれており、エネルギー産生に役立っています。
ちなみに、成人一人あたり、約20gのカルニチンが体に含まれています。
カルニチンの合成は肝臓、腎臓、脳でのみ起こり、心臓や骨格筋は、
カルニチンを合成できないため、血液中のカルニチンを取り込んで利用しています。
元々は、脳に効果がある成分としてカルニチンは注目されていたが、
最近になって脂肪燃焼効果が明らかになりました。
日本ではカルニチンは医薬品として取り扱われていたのですが、
規制緩和によりサプリでも利用できるようになりました。
カルニチンはメチオニンとリジンを原料として肝臓で合成され、
血液によって筋肉に送り込まれます。
しかし、カルニチンの合成力は、加齢により低下し、不足していきます。
カルニチンは、脂肪をミトコンドリアへと運び、
燃焼させてエネルギーを生み出すために必要な成分です。
そのため、カルニチンが不足すると
エネルギー産生効率が悪くなり、体のだるさ、息切れ、疲労感など原因となります
カルニチンの体内での合成量が最も多くなるのは20歳代で、
その後徐々に減っていき、60歳になると20歳の頃の約60%にまで減少します。
中年になり、太りやすく痩せにくいのは
カルニチンの不足も大きく影響しており、生活習慣病のリスクも高まります。
そのためカルニチンは、食品やサプリメントからの摂取が必要になります。
カルニチンは脂肪酸を細胞内のミトコンドリアに送り込み
燃焼させるという働きを持っています。
カルニチンが体内に十分にあればあれば、
効率よくミトコンドリアに脂肪を送り込み、脂肪を燃焼させることができるのです。
逆に、カルニチンが不足している人は、太りやすい体質であるといえるでしょう。
そのほか、カルニチンには脂肪燃焼効果の他に、
記憶力の増強、脳の老化防止、持久力を向上、
疲労の解消、不妊の改善などの効果も期待できます。